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★グローバルスタンダード仕様★


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その他ドレスコードが判らない場合の着こなし事例 の目次

クラッシックのコンサートの招待状を頂きました。「正装でおこしください」と書いてありますが、具体的に「正装」とは、どの様なものでしょうか?ダークスーツで、良いのでしょうか?

フォーマルは、知的で楽しい、お洒落ゲームです。フォーマルの場への案内状には、その場に相応しい服装の為のキーワードが、沢山あります。ドレスコード(服装の指定)は、その一つにしか過ぎません。

「正装で」との事ですが、フォーマル場では、正しい着方のタキシード(タキシード上下+立衿のシャツ+黒の蝶ネクタイ&カマーバンド)と理解するのが、普通です。音楽鑑賞にタキシード?全く無い訳では有りません。
サントリーホールのオープニングコンサート際のドレスコードは、「ブラックタイで」…つまりタキシード着用で…、これは判り易いです。
某国大使公邸での、即位○○年記念コンサートは、王女を交えたアンサンブル。ドレスコードは「イブニングドレスorナショナルドレス(民族衣装)で」、男性についての指示は有りませんが、この場合は、タキシード着用が世界の常識です。

今回の御質問では、いつ、どこで、どんなコンサート?コンサートでの貴方の御立場等、全く不明ですので、その場の情景を想定して、的確な回答を差上げる事が、出来ません。
「正装も 場を違えれば 仮装なり」に、なっては困りますので、なぜ「正装で」なのか、を推理致しました。
恐らく主催者側は、余りにも場違いな、カジュアルな格好で、クラシックの雰囲気を壊される事を懸念して、「ネクタイぐらいは、してきて欲しい」と言う意味での、「正装で」かと思います。
これなら、貴方様の服装計画「ダークスーツ」で、概ね宜しいと思います。18世紀の昔から、スーツ+シャツ+ネクタイは、オフィシャルな場での、英国紳士の「正装」ですから。

そして、一言アドバイス。ネクタイを、蝶ネクタイに替えて下さい。
「なにもかも 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに」と、世界の多くの人々は認識しています。
もしも、蝶ネクタイをするのが無理の様でしたら、ポケットに忍ばせて御出掛け下さい。
「フォーマルで 迷った時は 蝶ネクタイ 恥も掻かずに お洒落に見られる」
  素敵な秋の夜で有ります様に。

某国大使より招待状。ドレスコードに男性:ダークスーツ 女性:ナショナルドレス、イブニングドレス。チャコールグレー三つ釦スーツに派手めのネクタイで、と考えていますが、タキシードの方がふさわしいのでしょうか?

御知らせ頂きましたドレスコードで、男性と女性の服装の格差が、特に気になりました。男性:ダークスーツは平服。女性:ナショナルドレス(民族衣裳)も、イブニングドレスも正礼装。恐らく、日本、某国、その他の国々のフォーマル事情に、配慮しての事と思われます。
大使は、主催者として当然タキシードの筈です。欧米諸国の方々は、イブニングドレスに合わせて、タキシードで出席されるでしょう。多くの日本人は、ダークスーツ(平服)で現れる事でしょう。
私なら、グローバル・スタンダード(世界基準)の「タキシードな楽礼装」ダークスーツ+立衿のシャツ+蝶タイ+カマーバンドです。
パーティの服装は、周りの人と同じではダメ。違い過ぎてもダメ。少し違うくらいがヨロシイようです。御予定のダークスーツで出席の場合は、グレーの蝶タイを用意なさると良いでしょう。会場の様子によっては、蝶タイに換えて下さい。楽しいパーティでありますように。

アメリカのホテルでパーティ、ドレスコードがBlack tie optional。

御質問の様に「ドレスコード」って本当に難しいですね。
15年以上も昔、私が礼装・タキシードについて、本格的に勉強を始めた頃の話です。
パーティで知合った外人さんから、パーティのお誘い…「ドレスコードは、Black Tie」
会場に着いたら、彼は快活に「来てくれてアリガトウ」続けて小声で「宮廷晩餐会にようこそ」
見れば、色柄物の蝶タイ&カマーバンドの花盛り。タキシードにタートルネック姿も…。
聞けば、私の着方は「Full Dress」との事。そして礼装も、時代と共に変わる事、地方・学校・企業・団体等 それぞれに独自の「ドレスコード」が有る事、同じ名称の「ドレスコード」でも 地方・学校・企業・団体等 それぞれに独自の「着方・着こなし」が有る事を、知りました。

パーティの招待状は、知的で楽しい御洒落ゲームの始まり始まりです。招待状には、「ドレスコード」を初め、そのパーティに相応しく、且つ自分らしい礼装をする為の、「キーワード」が沢山載ってます。
「キーワードの読み方・読みこなし」が、大事です。私は、貴方様の情報をもとに、貴方様に代って今回のパーティに相応しい礼装を、次の様に推理致しました。

ヘアーショウとパーティーがあり、招待状の最後の部分にblack tie optional と書いてありました。

Black tie optional(タキシードは御随意に)・・このドレスコード(服装の指定)は、世界的に流行っている様ですね。
Black tie (黒蝶タイ)とは、タキシードの事です。因みにWhite tie(白蝶タイ)は燕尾服の事です。
フアッションのカジュアル化が進んだ、タキシードの本場アメリカから始まった、新しいドレスコードですが、今回は世界規模の会合と言う事で、未だタキシードが普及していない国の方々に配慮して、用いられたのでしょう。

タキシード未だの様でしたら、御手持ちのスーツ・ブレザー・ジャケット等に、蝶ネクタイをすればOKです。これで、グローバルスタンダードの「タキシードな楽礼装」です。
『なにもかも 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに』と、世界の多くの人々は認識していますから・・。

ヘアーついでに、メンズ・フォーマルファッションの、良い勉強の機会に致しましょう。
主催者側は、全員「タキシードの正礼装」でしょう。
欧米のゲストの方々は、職業柄センス溢れる洒落た「タキシードの楽礼装」でしょう。
タキシード+花柄のブラウスとか・・、タキシードのジャケット+革のパンツ+ハイネックのニットとか・・21世紀の先端を行く着こなしが、見られるかも知れません。

大使館主催のパーティー。ドレスコードは、男性:ラウンジスーツ、女性:イブニングドレス。ラウンジスーツとは?

ラウンジ:lounge〔動詞〕(ぐったりと)寄りかかる。〔名詞〕(寄りかかる為の)背もたれ・肘掛け・足置き等の付いた椅子、ソファ・寝椅子。転じて、その様な椅子が置いてある部屋、休憩室、ホテル・客船等の社交室。

lounge suit:〔米語〕では、ビジネススーツ、背広の事ですが、本来は1860年頃に、ホテル・客船等の大広間の隣の休憩室・社交室で着る「ラウンジジャケット」とベスト&ズボンを共生地で作った、三つ揃の(社交服)スーツの事です。

現在はタキシードに取って代わられ、「ラウンジスーツ」そのモノは存在しませんが、この着方は、今も「フォーマルの場」に於ける「スーツの着方」の基本として、受け継がれています。
いつもの背広でも構いませんが、往年の「ラウンジスーツ」らしく三つ揃のダークスーツに、〔米語〕で言うfurnishings(小物・アクセサリー)は、蝶ネクタイと立衿のシャツで決めて下さい。
『なにもかも 蝶タイすれば タキシード(礼装) 立衿のシャツで よりフォーマルに』

尚、ドレスコードにイブニングドレスと有りますので、欧米の方々は御一緒なさる女性の礼装に合わせて、タキシードで出席の事と思われます。

アメリカでの友人の結婚式。「男性はスーツ(少なくともシャツにネクタイ)、女性はイブニング・ガウン(In terms of appropriate attires for the wedding,people are expected to dress up - suit for men (at least shirt and tie)and evening gown for the ladies.)」と知らされましたが?

イブニング・ガウンは婦人用の夜会服、イブニング・ドレスとも言います。
原則的には、胸・背・肩を大きく露出させ、丈は床迄か、それ以上の長さで、照明効果のある光沢のある素材を用います。現在では、自由なデザインで、素材に拘らず、適度にフォーマルで、ドレッシーな印象を与えるドレスであれば、宜しいとの事です。レディースは専門外ですので、この程度の説明しか出来ません。御容赦の程・・。

そして貴方様の服装計画について。女性がイブニングとなれば、男は黙ってタキシードっ!となる訳ですが、御手持ちのスーツ+立衿シャツ+蝶ネクタイの「タキシードな楽礼装」をすれば、先ずはOKです。フォーマルの場合の at least tie は、蝶ネクタイと考えて下さい。
『スーツでも 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに』

相撲の断髪式とパーティの招待ですが…?

弱りました。大相撲も、断髪式も、テレビでしか見た事が無いものですから…。
髷に鋏を入れる御立場なのでしょうか?昨今は髷を落とした後、タキシード姿で再登場する様ですね。そのせいかタキシード姿で鋏を入れる、後援会の御歴々が多い様に思えますが、如何でしょうか。

とにかく迷った時は、蝶ネクタイです。ダークスーツ(略礼服でも可)に蝶ネクタイで、出席なさってみて下さい。
『なにもかも 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに』
これで世界の多くの人々が認識している、グローバルスタンダードの「タキシードな楽礼装」になります。
蝶ネクタイは、グレー・紺の定番色or細かい柄物が、後々使い回しが出来て重宝します。蝶ネクタイは、ポケットに入る世界最小・最強のフォーマルウェアです。
『フォーマルに 迷い迷いて 蝶ネクタイ 恥も掻かずに お洒落にぞ見ゆ』

先日、小生が審査委員&プレゼンターを務めた美術展の、入選者表彰パーティでの出来事。ドレスコードは、上着にネクタイ。
後援の某国大使も出席との事とて、留学当時に彼の地で求めし、民族衣装に+蝶ネクタイの「楽礼装」にて出席した処、閉会直後に実行委員長氏より、「このような格好は、出席者に無礼である。」と叱責されました。
小生としては、貴兄の提唱される「楽礼装」の意図に賛同し、また、海外でのパーティー出席の経験から、当日の服装が、実行委員長の好みに合うか否かは別として、ドレスコードには何ら抵触しないものと考えていますが、いかがなものでしょうか?貴兄の御意見は?

楽しいパーティの余韻に浸る間も無く、大変に不愉快な事に遭遇された貴方様の胸中は、察するに余りあります。
さて、今回のパーティに於いての貴方様の服装ですが、ドレスコードに誠に忠実、パーティのT.P.O.にも趣旨にも適い、且つ貴方様の御立場にも相応しく、貴方様らしいエンターテイメントな礼装と、感服致しました。
「我楽し 君も楽しき パーティの 皆も楽しき 楽礼装」 私共が提唱する「楽礼装」を具象化すれば、斯くや有らんと思われました。
例え、私が招待されたと致しましても、プレスのきいたジーンズ+ブルーのダンガリーシャツ+蝶ネクタイ+茶色のコーデュロイのジャケットで、末席を汚していた事でしょう。
今回の実行委員長氏の言動は、貴方様の余りにも素晴らしいエンターティナーぶりに、嫉妬されての事と思います。彼の立場・面子も考えてあげましょう。

これまでの「正しい礼装」は、閉ざされた社会・組織の中での、上下の人間関係を保ち続ける為に、必要不可欠でした。
これからの開かれた国際社会・民主社会・情報社会での、無限に広がる人間関係の輪・ネットを構築するには、貴方様が海外で経験された様な、私が多くの外国の人々のパーティで体験した様な「楽しい礼装」が、最適と確信しています。
  しかし残念な事に「楽しい礼装」は、我が国に於いて、未だ認知されているとは、言い難いのが実状です。
私も、パーティで冷たい視線を感じる事が、多々あります。そんな時、私はエンターティナーからコメディアンに切り替えて、パーティを楽しく盛上げる様、心掛けています。

貴方様も、今回の事で御気を落とされる事なく、これからも「楽しい礼装」で、大いにパーティを楽しく盛上げ、宴JOYして下さい。必ず、貴方様を中心に、新しい人間関係の輪が、大きく広がる事と思います。

ハワイでの儀礼では、アロハシャツの半袖ではなく、長袖で開襟でなければノーネクタイでも問題ないということを聞いたことがありますが本当でしょうか?

何事にも例外は有る様ですね。フォーマルも、また然り。
「正礼装」と言えば、ホワイトタイ(燕尾服)・ブラックタイ(タキシード)・イブニングドレスとなりますが、例外としてナショナルドレス(民族衣装)が認められています。互いに、相手の国(地方)の伝統的な文化(民族衣装)を尊重する、と言う趣旨です。
ハワイに於ける、長袖アロハの衿の釦をキチンと留めて、裾をパンツの外に出す着方・着こなしは、当然、ナショナルドレス(フォーマルジャケット)として、認知されているのでしょう。
この着方の長袖アロハ+タキシードのパンツの外人さんを、何処かのパーティで見掛けた様な、気がします。
貴方様が御聞きになった事も、尤も至極・・。半袖・開襟では、まるっきりカジュアルの格好ですものね。
私も知らなかった、素晴らしい情報を御寄せ頂き、本当に有難うございました。

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