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花婿の礼装事例 の目次

花婿の礼装の基本は?

花婿の多くは、貸衣裳を御利用なさると思います。この場合の着方・着こなしは、業者におまかせし、タキシード会議では、お二人に一番ふさわしく、お二人の思い出になる様な、お二人のオリジナルな結婚式・披露宴を、お二人で真剣に考えている方々を対象に、着こなし事例を挙げます。

日本の結婚行事は「式・宴・宴」、欧米では「式・式・宴」or「式・宴・式・宴」。何れにしても、一日掛りのセレモニー・レセプション・パーティです。礼装を、全ての行事のT.P.O.(時間・場所・場合)に合致させる事は不可能です。
そこで世界の多くの人々は、自分にとって「メーン」のフォーマルシーンを決めて、その場に相応しく、且つ自分らしい礼装を致します。
例えば、花嫁・花婿にとっての最重点は「挙式」。そのT.P.O.を考えて、そのセレモニーに最も相応しく、自分達らしい礼装を致します。しかも日本の様に、御色直しの慣習の無い彼の地では、「式」の開始から「宴」の御開き迄、同じ衣裳で通すのが普通です。
一般の出席者なら「宴」をメーンに、御開きの時間に合わせた服装が多い様です。午前中からのタキシードも、不思議ではありません。

披露宴の礼装については、何ら問題ありません。パーティのドレスコード(礼装の指定)を決めるのは、主催者の貴方なのですから・・。

花婿衣裳の販売店・レンタル店の良し悪しの見分け方は?

私なら、フォーマルを熟知している店を選びます。フォーマルを良く知っている御店なら、色々と相談に乗ってくれて、きっと良いアドバイスが貰える筈です。

それにしても、フォーマルを知らない店が、余りにも多過ぎます。
例えば、モーニング風・フロックコート風・燕尾服風・タキシード風・その他・色とりどりの花婿衣裳を、全て一括・押しなべて「タキシード」と称している店は、大いに??です。
この様な花婿衣裳を、タキシード本場アメリカでは「Grooms tailcoat」、と言う事も・・、
花婿と、彼の親友(悪友?)数名が、面白半分・洒落で着用すると言う事も・・、
「花婿一人デ着ルナンテ、日本人ハ勇気アルナァ」と妙な感心をしていた、外人さんがいた事も・・、
殆どの貸衣裳屋さんは、知る由も無いでしょう。

フォーマルを良く知っている御店の見分け方は、立衿のシャツを見れば、スグに判ります。
女王陛下のデザイナー「ハーディ・エイミス卿」その著書「英国の紳士服」で曰く、「背テープの無い立衿のシャツは、フォーマルを知らないメーカーの製品である。(要旨)」
この様なシャツを扱っている御店は、フォーマルを知らない店と見なされても、仕方が無いでしょう。背テープの使用法を知らぬ店も、また然り。

フォーマルを知っている、良い御店を探して下さい。

午前中の結婚式では?

モーニングの場合

英国伝統の正礼装「アスコットモーニング」に、正しく着ます。 モーニング三つ揃+立衿シャツ+アスコットタイ(モーニングタイ)+白のチーフはスリーピーク+カフス釦は真珠又は白蝶貝。尚、黒のベストは弔事専用です。白べりを付けても、慶事には使えません。明るいグレーのベストにして下さい。お手持ちの、又は市販のスーツ用のグレーのベストで構いません。

ブレザー・スーツ・ブラックスーツ(略礼服)の場合

アスコットな楽礼装に着ます。世界の人々が、昼の礼装の象徴としている、アスコットタイ(モーニングタイ)+立衿のシャツを必ず用いる事。+昼の礼服モーニングのコールズボンで、よりフォーマルに。白のポケットチーフを忘れずに。

タキシードの場合

タキシードの上着+昼の礼装の象徴コールズボン+アスコットタイ+カマーバンドorベスト+立衿のシャツの…昼間のタキシードと言う裏技も有りますが、11時頃からでしたら、正礼装or楽礼装(但しフルドレス)に着てOKです。

:アスコットタイ。市販のものは、アスコットスカーフ(パフタイ)でカジュアル用。フォーマル用の本物は、『服(着るモノ)』ネクタイをご覧ください。

タキシードにアスコットタイは、おかしくないですか?

タキシードにアスコットタイの組合わせ、どのタイプのアスコットでも、全く差支え有りません。普通のタキシードさえ着ていれば、新郎と言う立場に関係なく、無条件で礼装として、世界の多くの人々が認識致します。「パーティの場」に相応しければOKです。
本当のアスコットタイ「又の字」は、昼間の礼装の象徴です。裏技「昼間のタキシード」に用います。夕刻からは、決して用いません。
本物と混同されているアスコットスカーフ「パフタイ」は、カジュアル用です。「軽井沢ブラックタイ」として、気さくな楽しいパーティに最適な組合わせです。
よく結婚式で使われるのは、本当のアスコットタイの簡単結びを、花婿用に商品化した物。白・黒・グレーを基調としたフォーマルカラーの物に限らず、御好きな色柄の物を選んで下さい。
出来れば、披露宴のドレスと良く似合う色が良いでしょう。ハナヨメさんと相談して下さい。

午前11時頃の結婚式。モーニングの新調を考えていますが。

モーニング、礼装のT.P.O.(時間、場所、場合)に合致した、正しい礼装です。貸衣裳を御利用なさるのでしたら、大賛成。何も申し上げる事は有りませんが、一言御注意。欧米では、モーニングの黒のベストは弔事専用です。白べりを付けても、慶事には使えません。明るいグレーのベストを用意して下さい。

しかし、モーニングを新調なさる様でしたら、老婆心ながら、服装計画の再検討を進言致します。その理由は…
今は、正しい礼装から楽しい礼装への変革の時代。「正礼装」しか出来ない燕尾服・モーニングは、公式のセレモニー・レセプション、或いは、ブライダル等、特別な場合の、特別な立場の人の、特別な礼服になりました。今や、普通の人々にとっては、着用の機会は皆無と言っても、過言では有りません。

それに引換え、色々なパーティ相応しい、色々な楽しい礼装の出来るタキシードは、着用の時間帯も、着用の機会も、年を追って拡大して来ました。
1900年代、夜の礼装として認知されたタキシードは、1960〜1970年代には、夕方からの礼装(after6 or after5)になり、いつしか午後(昼頃から)の礼装に、1980年代後半には、昼間(午前中)のタキシードなる着方も現れ、「式・式・宴・宴」一日がかりの欧米のブライダルでは、朝からのタキシードも珍しくありません。
今や、タキシードはフォーマルの同義語。礼服をお求めになるなら、世界の礼服タキシードです。

世界の多くの人々は、昼の礼服モーニングを着なくても、スーツ、ブレザーは勿論、タキシードでさえ、立衿シャツ&アスコットタイ(フォーマル用)+モーニングの縞ズボンの組合わせで、楽しい昼の礼装になる事を知ってます。
先ずは、この着方、略礼服(ブラックスーツ)でお試しあれ。略礼服も、世界の人々が認める「アスコットな楽礼装」になります。

午後からの結婚式・披露宴でアスコットな楽礼装でも良いですか?

「アスコットな楽礼装」は、昼間の礼装。夕暮れ前までに、お開きとなる結婚式・披露宴でしたら全く問題ありません。
「アスコットな楽礼装」は、スーツ(シングルの場合はベスト付き)+アスコットタイ&立衿シャツの組合わせです。パンツをモーニングの縞ズボンに替えると、よりフォーマルに、格調高くなります。それから、ポケットチーフを御忘れなく。
ダブルのスーツの場合はベストは要りませんが、特別なデザインでVゾーン(胸の開き)が大きい場合は、ベストを組合わせた方がアスコットタイの収まりが良い様です。

午後からの披露宴でフロックコートか、モーニングの着用はどうですか?

私は、タキシード(定番品)をお薦め致します。この時間帯のモーニングは、セレモニー(結婚式)は兎も角、レセプション・パーティ(披露宴)には、ちょっと厳しい様な気がします。
ウェディングは、式・宴・宴。フロックコートも、モーニングコートも、式用には違いありません。主に屋外の、立ち通しのセレモニー用です。椅子に腰掛ける様に、設計されていませんので、席についての披露宴には??
フロックコートは、ネクタイで昼と夜と着分ける事が出来ますが、モーニングは、その名の通り昼間の礼装、午後からの披露宴には時間的に??
そして21世紀目前の今では、どちらも過去の時代衣裳になってます。「着る場」を違えると、場違いな仮装に、なりかねません。

白のウェディングドレスに、グレーのモーニングコートでチャペルの挙式・・披露宴は、ガーデンパーティ・ティーパーティ・立食パーティ・・いずれにしても新郎・新婦は、歩き通しの立ち通しでサービスに、これ努めるのが欧米の一般的なウェディングです。

お昼頃からの結婚式でタキシードを着ても良いですか?

タキシードを「夜の準礼服」と言ったのは、1930年代の「礼装指南書」・・after6と言ってたのは、40年も昔の話です。
「夜の正礼服・燕尾服」「昼の正礼服・モーニング」が、過去の時代衣裳なった今、特に「式・式・宴・宴」で、お色直しの慣習が無い欧米のブライダルでは、朝からのタキシード(定番品)も珍しく有りません。
欧米では、先ず役所でのofficialの挙式、次に教会でのprivateな挙式、レストランでの披露パーティ、そして二次会?・・出席者の殆どが、自分にとってのメインイベントの「場」に、相応しい服装をしますので・・。
タキシードは、お昼頃(正午前後)からの礼服・礼装、と考えた方が良さそうですね。

我が国の現状では、この時間帯に大手を振って胸を張ってとは、行き難いとは思いますが、式・宴・宴の二次会まで考えに入れればOKです。二次会では、大いにエンタテインメント振りを発揮して下さい。
タキシード(定番品)は、着用の時間帯だけで無く、着用の場所・場合・機会も、その着方・着こなし方も、どんどん増えています。今や、世界の礼服タキシード、男ならタキシードの時代です。日本でも、こうなる日が近いと信じています。

タキシード一着を、うまく着こなして、結婚式・披露宴・二次会と、一日を過ごしたい。

心にも、写真にも、一生の思い出になるウエディングです。(特に女性にとっては、その様です。)
黒のシングル・ショールカラーの定番のタキシードなら、色々な着方・着こなしが楽しめます。結婚式〜披露宴〜パーティ(二次会)と、一連のブライダル行事の流れに沿って、それぞれの場に相応しい、タキシードの着方・着こなしの基本を御伝授致します。

結婚式

お二人にとつて一世一代の晴れ舞台。「純白のウエディングドレス&タキシードの正礼装」しきゃ無いでしょう。さりとて「正礼装」に拘る、必要は全く有りません。宮中晩餐会の様な公式のセレモニー・レセプションでは、無いのですから。限りなく「正しいタキシードの礼装」に近い着方・着こなしをして下さい。
ちなみにタキシードの正礼装(ブラックタイ)は、黒のタキシード上下+シャツは 立衿ヒダ胸両穴 本カフスor立衿イカ胸両穴+スタッド釦&カフス釦はオニキスor黒蝶貝+黒の蝶タイ&カマーバンド+ポケットチーフは白のスリーピーク挿し+靴は黒エナメルのオペラパンプスの「フルドレス」重装備です。

披露宴

披露宴の「場」に合わせて、着方・着こなしを、チョット変えるなら、「タキシードの楽礼装」で、お二人の仲の良さを演出します。

例1.蝶タイ、カマーバンド、ポケットチーフを、奥様のドレスと似合う色柄物(同系色等)に替えて下さい。

ドレスと共布なら、言う事なし。しかし礼装用小物3点、全てを同じ色にする必要はありません。礼装用小物3点の内、2点(例えば、蝶タイ&カマーバンド・蝶タイ&チーフ・カマーバンド&チーフ)を、或いは1点だけ、例えばチーフだけでも、ドレスと同じ色にすれば宜しいでしょう。ポケットチーフは、パフ又はクラッシュ挿しに。
黒の蝶タイ&カマーバンドより、この方が一般的なタキシードの着方・着こなしです。

例2.蝶ネクタイを、クロスタイに替える。

普通は、パールのタイピンで留めますが、ブローチを用いると、華やかになります。御揃いのブローチを、貴方は襟元に、花嫁はドレスの何処かに留める。例えば、ベルトのあたりに留めてみるのも、洒落てます。

ホスト役の貴方は、くれぐれも中座する事なく、お客様のサービスに努めて下さい。

二次会

二次会は、気心の知れた仲間内のプライベートなパーティです。
会場も、割合にカジュアルな所と思われますので、ちょっとカジュアルな「タキシードの楽礼装」を、お勧めします。胸襟を開いて、大いに楽しくやりましょう。
先ず蝶タイに換えて、アスコットスカーフをして下さい。あるいは思い切って、シャツをマオカラー、イタリアン、バンドカラー等、カジュアルなシャツに換えて下さい。カマーバンドは、結婚式、披露宴で使用した物でOKです。
盛り上がったら、上着も脱いじゃいましょう。これでも、まだまだフォーマルです。
「ラフに着て 着楽気楽の タキシード 遊び心と 洒落っ気で決める」

タキシードの着方は、「正礼装」一つに有らず。色々な服、シャツ、小物等と、自由自在に組合せて、公式のセレモニー・パーティの正しい「正礼装」から、カジュアルパーティの楽しい「楽礼装・ラフ礼装」まで、その着方・着こなしは 無限なり。その楽しみも、また無限なり。
世界の礼服タキシードです。結婚式〜披露宴〜二次会まで、その場その場に相応しい洒落た礼装で楽しんで下さい。

午後から格式高い教会での結婚式。その後、披露宴。燕尾服とタキシード どちらが良いのですか?

一連のブライダル行事、燕尾服にすべきか、タキシードにすべきか、はた又、着替えるべきか、御悩みの様子・・。
私としてはタキシード、それも自前のタキシード(未だ御手持ちで無ければ、御求めになる事)を御勧め致します。タキシードなら、色々なセレモニー・パーティに相応しい、色々な着方・着こなしが楽しめます。

結婚式:格調高く正礼装のタキシード

今、グローバル・スタンダードの礼装の礼服は、燕尾服からタキシードに変っています。
格式を重んじる宮中行事でも、燕尾服でなければ為らぬのは、叙勲と新年参賀の際の三権の長・各国大使ぐらいなものです。宮中晩餐会も、平成になってからは、正礼装のタキシードです。従って本物の燕尾服は、着用の機会の殆ど無い礼服になり、扱っている貸衣裳屋さんも、全国でも2・3軒になりました。

ブライダル業界で言う、燕尾服(新郎用の○○コート、○○テール)は、俄か作りのちゃちなチャーチには、ともかく、格式高く伝統ある教会には全く不向き、相応しくないと思います。場違いな服装、時代遅れの礼装は、礼装どころか仮装になり兼ねません。
格調高く正礼装のタキシード(黒のタキシード上下+立衿ヒダ胸シャツ+オニキスor黒蝶貝のスタッド釦&カフス釦+黒の蝶タイ&カマーバンド)で、結婚式を挙げて下さい。

披露宴:チョット洒落た着方のタキシード

結婚式場から披露宴会場への移動で精一杯、着替えの時間は殆ど無い様に思われます。しかし、タキシードなら、披露宴の場に相応しい礼装に簡単に早変り。
黒の蝶ネクタイ(出来ればカマーバンドも)を、色柄物に替える。新婦の御色直しのドレスと、良く似合う物にして下さい。共布なら最高です。ブライダルカラー(淡いピンクor淡いブルー)や、定番色のエンヂorグレーor紺も、御勧めです。

二次会

二次会について他をご覧ください。

気に入った披露宴用のタキシードがないのですが。

お気に召すタキシードが、見付からないとの事ですが、披露宴用タキシード?なるものが存在するのは、タキシード後進国の日本だけの様です。
国際化の時代です。世界の多くの新郎さんの様に、黒の定番のタキシードを、披露宴の「場」に相応しく、花嫁の貴方に良く似合う様に、新郎の彼らしい着方・着こなしで、宴に臨んで下さい。
それから、男なら黒のタキシードの一着は、お持ちになっても宜しいかと思いますが、如何でしょうか・・

黒タキシードですと、ホテルのユニフォームと似たような服装となりそうな気もするのですが、披露宴での「新郎らしい」おしゃれな着こなしは?

「菊の間はと 尋ねし人あり タキシード」
20年も昔、私が、ホテルでボーイと間違われた時の一句です。
この事を外人の友達に話したら、「タキシード、キチント着テ(黒の蝶タイ&カマーバンドで)、一人デ、ろびーニ立ッテタラ、僕ダッテ間違エルヨ。」と、言われました。

昔から欧米では、パーティは、女性と二人連れが原則。そして1950年代から、蝶タイ・カマーバンド・ポケットチーフは、ドレスと良く似合う色柄物を用いるのが、一般的。
今では、黒の蝶タイ&カマーバンドの正しい礼装は、公式のレセプション等の特別な場合のみ。普通はホテル、レストラン、サービス業、音楽家専用と言っても、過言では有りません。

しかしブライダル当日、花婿の貴方は、ずーっと花嫁さんとツーショトの筈。御質問の様な御懸念は、全く心配御無用・・「菊の間はと 尋ねる人なし タキシード」です。
結婚式は、あなた方お二人にとって、一生に一度の特別な場合です。純白のウエディングドレスの花嫁さんを、一段と引立てる為にも、黒のタキシード+立衿のシャツ+黒の蝶タイ&カマーバンドの、正しい「タキシードの正礼装」をして下さい。

そして披露宴では、楽しい「タキシードの楽礼装」or「タキシードな楽礼装」をして下さい。

いずれにしても披露宴では、シッカリと芸能人して、宴JOYパーティして下さい。

結婚式は黒の蝶タイ&カマーバンドの正礼装で行うと有りますが、カマーバンドやネクタイの色をグレーに替えてもおかしくないのでしょうか?

黒の蝶タイ&カマーバンドの「正礼装」は、宮廷晩餐会等、特別な場合だけです。結婚式の花婿も、特別な場合と考えて「正礼装」をお勧めしていますが、グレーに替えても、少しも可笑しくありません。
何故なら、黒のタキシードのジャケット&パンツ+立衿のシャツ+蝶タイ&カマーバンドの5点フルドレス(全て着用)が、タキシードの正しい着方「正装」ですから。
従って、普通の場合は、色柄物の蝶タイ&カマーバンドの方が一般的です。黒にこだわる必要は、全く有りません。

そにれしても、定番色のグレーを御求めになった貴方様は、賢い選択をなさいました。この方が、落ち着いた教会での挙式に相応しいと、思います。又、いろいろなスーツ・ジャケットに合わせやすく、いろいろ着回せて、いろいろなパーティ・会合を、宴JOY頂ける事と存じます。

夕方からの結婚式、燕尾服(テールの部分が取り外せるようになっている)を持っているのですが…?

それにしても、尻尾の外せる燕尾服とは、良いモノを御持ちですね。私も、初めて知りました。
燕尾服の着方は、「正礼装」一つだけ。着る「場」も限られてしまいますが、これなら、色々なフォーマルの「場」に合わせて、色々な着方・着こなしが楽しめそうです。例えば、・・
結婚式では、「正しい礼装の燕尾服」燕尾服三つ揃+白蝶タイ+立衿イカ胸シャツ(スタッド&カフス釦は白蝶貝)
披露宴では、「楽しいタキシードの礼装」燕尾服の尻尾を外してメスジャケット(タキシードの一種)風の上着に燕尾服のパンツ+立衿(イカ胸)シャツ+(黒or花嫁のドレスと似合う色・柄物の)蝶タイ&カマーバンド・・は、如何でしょう。

いわゆるジミ婚です。新調のスーツで挙式ですが…。

あなた方の一世一代の晴れ姿です。「タキシードな楽礼装」に致しましょう。
スーツ+立衿シャツ+蝶ネクタイ+ポケットチーフ+ブトニア の組合わせです。
蝶ネクタイで、世界の多くの人々は「タキシードな楽礼装」と認識します。そして、襟に挿したブトニア(ブライダルブーケの一輪)で、世界中の人々が [花婿]と認識し、祝福してくれます。
スーツがシングル上下の場合は、カマーバンドをして下さい。蝶タイ&カマーバンド、ポケットチーフは、定番色のグレー、エンジ、紺を、お勧めします。あとで、いろいろ使えて便利です。
流行の濃い色物のワイシャツにして、蝶ネクタイを、ウエディングドレスに合わせて白にするのも、お洒落です。
それから、ズボンは必ずサスペンダーで吊って下さい。蝶ネクタイの紐は、必ず立衿のシャツの「背テープ」に通して下さい。どちらも、着崩れ防止の為です。

海外での結婚式・披露宴ですが?

この処、海外挙式の御質問が急増しています。そこで、彼の地のブライダル事情の基礎知識を、手短に説明致します。

我が国との違い。

日本のブライダルは「式・宴・宴」、貸衣裳で、お色直し。欧米のブライダルは「式・式・宴」、自前の衣裳で、お色直し無し。

「式・式・宴」。

欧米の結婚式には、オフィシャル・セレモニー(公式の・フォーマルの結婚式)と プライベート・セレモニー(教会の結婚式)があります
昔から、信仰の戒律厳しい欧米では、教会での結婚式は、その教派の教徒しか挙げる事が出来ません。それで、プライベート・セレモニーです。
そこで、宗教・人種に関係なく、誰でもが挙式出来る様に始められた、お役所の粋なサービスが、オフィシャル・セレモニーです。会場は、立派な由緒ある公共の施設(例えば、○○シティホールとか、××宮殿とか)が多い様です。その内容は、色々な式次第は有りますが、基本的には、市長(代理)さんorマリッジセレブレイト(Marriage celebrate結婚祝福人?)の立会いの元、婚姻届にサインして、結婚証明書を受取る事です。
そして、出席者の服装は全く自由です。
例えば、式後にティー・パーティ程度のジミ婚で、お互いスーツ姿にブライダル・ブーケと、ブトニアのカップルもいれば、午前中に公式のオフィシャル・セレモニー済まして、午後からは伝統のプライベート・セレモニー、夜は豪華な披露パーティ&二次会のハデ婚組も。しかし御色直しの慣習が無いので、夜の「宴」の為に、朝の「式」から一日中、同じウエディング・ドレスに、タキシードです。

これから海外挙式を御予定の方に…。

企画会社の「公式の・フォーマルの結婚式とか、○○ホールとか、××宮殿」の文言に、驚かない様にお願いします。

結論。

日本から持参するなら、世界の礼服タキシード。「タキシードの正礼装or楽礼装」なら間違いなし。
勿論、スーツでもOKです。グローバルスタンダード(世界基準)の「アスコットな楽礼装」も、「タキシードな楽礼装」も簡単です。
特に礼装を、しなくても構いません。とにかく、スーツにネクタイすれば、オフィシャルな場での正装ですから…。そして、ベストを組合せれば、よりフォーマルになります。

最後に、私からの提案です。

蝶タイ&カマーバンド・ネクタイ・ワイシャツを、現地で調達なさっては如何でしょうか。事情を話して、御店の人に相談してみて下さい。私より、ずーっと素晴らしい、現地の結婚式に相応しい、お洒落なアドバイスが得られるかも知れません。
素敵な結婚式であります様に。

尚、アメリカ・オーストラリアでは、レンタル衣裳が有る様です。海外挙式で御困りの際は 企画会社の担当者に、御当地の方との御結婚でしたら、その地の人達に、アメリカでしたらベストマンに相談するのが、一番の早道かと思います。私より現地の事情に詳しく、きっと良いアドバイスが貰える筈です。

ハワイで挙式。式はタキシード、披露パーティはアロハシャツ…くだけ過ぎでしょうか?

私は、貴方様の服装計画に大賛成です。

挙式:タキシード。ご持参なさるにせよ、現地でレンタルするにせよ、世界の礼服タキシード!何も申上げる事は、ございませんが、ジャケットを白のカジュアルな夏物に替えては、如何でしょうか。
更に、蝶ネクタイ&カマーバンドも、トロピカルな色柄物に替えれば、更に現地ハワイらしい礼装になると思いますが・・。

パーティ:アロハシャツ。くだけ過ぎですって! このくらいの遊び心も、イイじやないですか…。私は、こうゆうの 好きだなぁ…。ついでに、パーティのドレスコード(服装の規定)を「アロハ着用の事」に、決めちゃいましょうよ。楽しく盛り上がると、思います。

ところで、お嫁さんはムームーですか? それなりのドレスとなれば、それなりのフォーマルな格好・・ジャケット着用と、なりますが・・。
アロハ+タキシードのパンツなら、今回の披露パーティの場にふさわしい最高のフォーマルかと、思います。世界の多くの人々も納得する「楽しい タキシードの礼装」です。
そこ迄しなくても、チノパン等 長いのを穿いて下さい。短パンは、それこそ、くだけ過ぎです。

素敵な結婚式、楽しい披露パーティであります様に。お幸せを、お祈り致します。

ハワイで挙式。帰国後披露パーティの両方に使えるものは?

結婚式にも、披露宴にも、両方に使える礼服となれば、タキシードしか有りません。

世界の多くの人々は、タキシード一式を持っていれば、色々なジャケット・パンツ・シャツ・小物等と組合わせて・色々なセレモニー・レセプション・パーティの「場」に相応しく、自分らしい礼装で、宴JOYする術を知っています。
例えば、ハワイでの挙式。定番の黒タキシードジャケット&パンツ+立衿ヒダ胸シャツ+黒の蝶ネクタイ&カマーバンドの5点セットのフルドレスの内、ジャケットを白のカジュアルな夏物に替えては、如何でしょうか。
黒の蝶ネクタイ&カマーバンドも、トロピカルな色柄物に替えれば、更に現地ハワイらしい礼装になると思いますが・・。
例えば、帰国してからの披露宴。格式の高いホテルでの格調高い宴ならば、タキシード5点セットのフルドレス(完全武装・重装備)の「正礼装」で・・。
レストラン等での、家族・仲間内だけのカジュアルなパーティならば、タキシード5点セットのフルドレスの内、シャツをハワイ土産のアロハに替えてノーネクタイ、ハワイの話で楽しい宴を・・。
とにかく、一式あれば一生モノ、世界の多くの人々が愛用している、世界の礼服タキシードを御勧め致します。

ブライダルの蝶タイ・カマーバンド・ポケットチーフの選び方は?

ブライダルの蝶タイ・カマーバンド・ポケットチーフの選び方のヒント色々。ついでにブトニアも。

夏の結婚式は?

「熱くトロピカル・ウェディング。夏季限定特典付」近くのホテルの折込み広告です。幸せそうな御二人は、「春の大婚礼展」と同じ衣裳でした。それもその筈、夏の燕尾服・タキシードを扱っている業者は、存在しないのですから…。
暑い、熱い、暑い、夏の結婚式・披露宴です。正式、正装、正礼装…「正しい」に拘る事はヤメにして、トロピカル(熱帯)の耐暑の知恵を生かした、「夏の快適アイテム」を上手に組合せた「タキシードな夏礼装」で対処、快適に宴JOY致しましょう。
例えば、白のジャケット(麻なら最高)+黒のタキシードのパンツor夏のブラツクスーツ(略礼服)のズボン+立衿のシャツ+黒or明るい濃色の蝶タイorクロスタイ&カマーバンド。
但し、ウェディングドレスの格に合せる事、お忘れなく。お二人の幸せの為です。

:ブトニア。白のジャケットに 白い花は、目立ちません。御二人の想い出の花とか、淡いピンクorブルー等のブライダルカラーの花を用いると、良いでしょう。白い花だけの場合は、緑の葉を多めにします。
:格式を重んじるクラシックな結婚式では、夏でも 黒の「タキシードの正礼装」が正式です。
:夏礼装「トロピカルのススメ」の「夏の快適アイテム」を参照してください。

夏の結婚式に、白のタキシードを探しています。

1930年代、洗える素材(麻なら最高)の熱帯着として、白のジャケットが、カリブのリゾートから大流行。すぐ夏の礼装用に、白のタキシードジャケットが現れました。但し、パンツは黒でした。
1970年前後、白のタキシード上下は花婿の定番品と言われる程、大流行しましたが、今では扱っている店は、婚礼衣裳専門店でも、少なくなりました。
私は、実用的な白のジャケットをお勧めします。
現在、世界の一般的な夏の礼装は、白のジャケット(麻なら最高)+タキシードのパンツ(夏のブラックスーツのズボンで可)+立衿のシャツ+黒or明るい濃い色の蝶タイ&カマーバンドです。
今では、白のジャケットは、夏のフォーマル、ビジネス、カジュアル、あらゆるシーンに着回せる重宝な一着、特に夏のクルーズの必需品です。素材・デザインには余り拘らずに、後でカジュアルに着回せるモノを、お選び下さい。
夏以外の季節でしたら、色々なパーティに色々な着方・着こなしが楽しめる、世界の礼服タキシードを、ちゅうちょ無く、お勧めします。

真夏の昼間、一軒家 借り切って披露パーティ。黒のタキシードでは?

格調高くクラシックに、黒のタキシードのジャケット&パンツ+立衿のシャツ+黒の蝶タイ&カマーバンドの、「タキシードの正礼装」は、花嫁のウェディングドレスを一段と引立てます。ブライダルブーケ&ブトニアを忘れずに。
色・柄物の蝶タイ&カマーバンドで、「タキシードの楽礼装」も、洒落てます。(本当は、タキシードのジャケットに替えて、白のカジュアルジャケットの方が、夏に相応しいと思います。)
但し、この格好の礼装は、玄関先で御客様を御迎えする場面から、ウェディングケーキ入刀の場面 迄にして下さい。
真夏の真昼時です。一軒家の貸切りです。暑い熱い結婚披露パーティです。司会者の一言で、上着を脱ぎましょう。貴方様も、率先して脱ぎます。御客様にも、その様に薦めます。アットホームな雰囲気で、宴JOYパーティ致しましょう。

結婚式出席者の服装を全員タキシードで統一したいのですが、無理ですか?

あなた方の結婚式のドレスコード(服装の指定)を、「Black tie optional タキシードは御随意に」に決めちゃいましょう。勿論、案内状にも明記します。
ドレスコードの決定権は、主催者のあなた方お二人に有ります。ドレスコードは遵守するのが、出席者のルールです。マナーです。男性出席者全員が指定通りの礼装ならば、すつきりした結婚記念写真が、永遠に残ります。

「Black tie optional」このドレスコード、近頃アメリカで流行っているせいか、セレモニー・レセプション・パーティ等に招待された、在米の方々からの質問が時々あります。
御承知の様に「ブラックタイ」は、タキシードの事。タキシードを御持ちでない方々に、配慮しての「オプショナル」です。御手持ちのスーツ・ジャケット・ブレザー等で、そのセレモニー・レセプション・パーティに相応しい「タキシードな楽礼装」で出席すれば、宜しいのです。

『何もかも 蝶タイすれば タキシード 立衿のシャツで よりフォーマルに』と、覚えて下さい。 今回タキシード御持ちでない方は、「ブラックスーツ(略礼服)+蝶ネクタイ+(立衿のシャツ)」・・これで、世界の多くの人々が認識する「タキシードな楽礼装」になります。

勿論、主催者側は「タキシードの正礼装」で臨んで下さい。

明治村で、ドレスコードが鹿鳴館の結婚式・披露宴を主催したい。

明治村で、鹿鳴館がキーワードの結婚式・披露宴ですって!私も、こう言うの大好きです。
この「場」に相応しい楽しい企画・演出を、御二人で、お友達を交えて、練りに練ってみて下さい。
例えば、教会で真面目に挙式の後、教会前に居合わせた人々の、祝福の拍手の中を、馬車で村内をパレードして、披露宴会場に到着・・。ファンファーレ・ウェディングマーチで入場・・。御二人のファーストダンスで、舞踏会の幕が上がるとなると・・。
貴方様の御衣裳は、その当時、官位・爵位の無い「ハイカラ」な人々の礼服「フロックコート」が相応しいと思います。(フロックコート風の花婿衣裳は、貸衣裳屋にあり。)
出席者の方々にも、当時のファッション・スタイルをして貰いましょうよ。仮装舞踏会になっても、いいじゃないですか。

その頃流行のメンズファッションの特徴は、なんと言っても「ハイカラ」・・高い衿の「立衿のシャツ」と、三つ釦・三つ揃(ベスト付)のスーツです。タキシードも、ヒダ胸シャツも、未だ生まれていません。 これを機会に、鹿鳴館時代(1883年ー1900年)のファッションを勉強するのも、面白いと思います。

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